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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
4.
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何事もなくその日の学校を終えた。
奏里の他人に対する振る舞いは完璧と言っても良いもので、ほとんど奏太と同じだった。
誰も気付く様子は無い。
…俺だけは、クラスメイトが触る度に殺気を放っていることに気付いていたけれど。
あと、さりげない身のこなしで胸部に触れられるのは避けていた。
…いくら貧乳とは言っても、触られたらバレるかもしれないしな。
「…ちょっと、春。
あんた今失礼なこと考えてたでしょ」
「な、なんの話だ!?」
エスパーか!
これからは気をつけなければ…。
今日はついでということで2人で一緒に道場まで向かっている。
「ところでさ、あたし今日は春の恋愛事情も知りたいなーとか思ってこの学校来たんだけど。
もしかして、全く無いの?」
「無い。
どちらかと言うと、俺がかな…じゃないな、かなが俺にベッタリすぎて全校生徒から嫉妬されて嫌われてるくらいだ!」
「ははっ、難儀なことで…
ごめんねぇ、うちのお兄ちゃんが♡」
「全くだ。まぁ、俺はホモじゃないから何でも良いんだけどな」
「…ふらぐ、」
「?」
「なんでもない!
ほら、着いたよー!さっさと着替えよう!」
いつもと違うにっこり笑顔でこっちを見る奏里に違和感を感じつつ、俺は「おす!」と返事を返した。
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