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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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目が覚めると、知らない部屋だった。
自分の状態を確認してみると、なんだか本格的に拘束されている。
若干細いベッドで、腰、腕、手、足が複数の金属のベルトのようなもので固定されていた。
そうだ、俺は睡眠薬で西川に眠らされたんだ。
それを思い出し周りを見渡すと、狭い部屋の隅に備えられた机と椅子で本を読んでいる西川の姿が見えた。
「…なあ、」
声をかけてみると西川はとっくに眼鏡をかけ直したようで、分厚い眼鏡越しにこちらを見た。
「おはよう。よく眠れたぁ〜?」
にっこりと笑顔で話している言葉は普通なのに、その裏に隠された睡眠薬を飲ませたという事情が普通じゃない。
「おかげさまで。
…んで?どうするつもりだよ」
まさか、わざわざここまで拘束しているのに、目が覚めたら拘束を解いて「ハイさよなら」なんてことは無いだろう。
何か目的があるに違いない。
「ん〜? まずは自分で考えてごらん?」
柔和な笑顔の奥に隠された、怪しい輝きを放つ眼。
嫌な予感しかしない。
「…もったいぶってんじゃねぇよ」
「お医者様に対して何て態度だろうねぇ〜?
ま、いいよ。
僕も回りくどいのは好きじゃない」
そう言うと、西川はコトリと眼鏡を机に置いてからこちらに寄ってくる。
そして、抵抗などできない状態の俺の上にまたがってきた。
耳元で囁かれた言葉に鳥肌が立ったのは、きっと恐怖のせい。
「お前を、襲うんだよ」
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