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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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目が覚めると、目の前にシャンデリアが見えた。
「…うっわ」
状況を思い出して、自己嫌悪と恥ずかしさに悶える。
「うっっわーーー…」
まじありえねぇ。
俺が、あんな…そんでもって、あいつが、あんな……っっ!!
顔から火を噴きそうで、抑えきれない感情から思いっきりジタバタ手足を振り回す、と。
「いっっ…てえええええええええ!!!」
身体中に激痛が走り、絶叫した。
部屋に反響して、自分で叫んどいてうるさい。
「ちょっとぉ〜、うるさいよ?」
間延びしたアホみたいな声で部屋に入ってきたのは当然のように西川だ。
ちゃんと眼鏡をかけていて、昨日結んでいた髪は下ろされている。
「あっ、てめ…!!
昨日はよくも、あ、ああああんな!!!」
「えぇ?気持ち良かったでしょお〜?
……途中までは。」
「おいっ!どうせやるなら最後までちゃんと…ってそういうことじゃなくてっ!!!
めっちゃ身体中いてぇし!!!!
それにいま何時だ!?
素振り、素振りしなくちゃ…!!」
「そんな身体で?
今は朝の5時だけど、剣道はおやすみぃ〜」
習慣ってすげぇ。
あんな疲れるようなことをした後でもちゃんといつも通り起きれるだなんて。
「るっせ…素振りはするっつーの!」
立ち上がろうとして、腰に力が入らずにすっ転ぶ。
転んだ衝撃が腰に響いて、とんでもない激痛が走った。
「〜〜〜〜〜ッ!」
「ふふっ、声も出ないほど痛いぃ〜?」
軽薄な笑みを浮かべる西川を、腰をさすりながら昨日からの恨みを全て込めて睨む。
……更ににっこりされた。ちくしょー。
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