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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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「ふっざけんなッッ!!!!」
ふざけるな。
ふざけるなふざけるなふざけるな。
下駄箱に向かって思い切り封筒を投げつけると、勢いで諭吉が舞った。
投げるときに腰を捻ったせいですんげぇズキズキする。
けれど、そんな痛み程度では俺の怒りを止めることはできなかった。
道着と袴の分の金だけで、こんなに寄越したとは思えない。
それはつまりどういう意味を持つのだろう。
口止め料?
手切れ金?
慰謝料?
それとも、全部?
何にせよ、死ぬほどムカつく。
下に落ちた封筒を見ると、綺麗で少し角ばった文字があった。
『悪かった。もう病院には来るな。』
謝るくらいなら、最初からするな。
来るな、なんて、言われなくてもそうする。
自分でもなぜこんなに頭にきてるのかわからなかったが。
とりあえず、西川が俺との関係を金で清算しようとしていることがムカついた。
「ふざけんな…くそ、」
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