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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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『もう病院には来るな。』
封筒に残された西川からのメッセージ。
読んだときは頭に血が上って、言われなくても行かねーよ、なんて思ったけど。
「放っておいてなんて、やらない」
あいつはなんか抱えてる。
多分、俺と誰かを重ねてるんだ。
俺を見ると、あいつは辛いのかもしれない。
もう俺の顔も見たくないって思ってるんだろう。
でも、俺とその『誰か』を重ねて喋っているときの西川は、楽しそうだったから。
『誰か』と過ごした時間はあいつにとって幸せで、かけがえの無い時間だったんだろう。
その思い出に、あいつは蓋をしようとしてんじゃないの?
蓋をして、変わるものなんて無いのに?
確かなことは何もわからないけれど、このまま俺がフェードアウトしたらあいつは停滞してしまうんだろう。
そんな予感があった。
だから、放っておいてなんてやらない。
あいつが何かを乗り越えられるまで、とことん付き合ってやる。
…それに。
「俺の処女奪った責任は、きっちり取ってもらうぜ?」
そう言って、春は心底楽しそうに笑った。
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