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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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「うっし!
そうと決まれば俺がこんなとこでダウンしてるわけにもいかねぇよなっ、と」
反動をつけて勢いよく起き上がって、ベッドを下りたら屈伸。
もちろん、痛い。全身痛い。
でも、起きたばかりのときほどじゃない。
少し時間が経って良くなったというのもあるだろうが、心の持ちようっていうのもあるんだろう。
つくづく、人間の心というのは不思議なもので。
「病は気からっ!」
痛みに若干顔をしかめながらも柔軟を済ませた。
そして西川が置いていった服を着る。
パンツはおそらく新品のもので、ズボンはサイズが無かったのだろう、ジャージの半ズボンだった。
これならウエストはヒモで調節できるし、でかくてもストリートっぽい恰好になるもんな。
でかめのTシャツにでかめのパーカーは、高級なものなのか手触りが良い。
着てみると、ほんとにストリートっぽくなった。その辺でダンスとか踊ってそう。
服を着終わったら、部屋を出た。
目指すは玄関。
諭吉さんがいっぱい散らばってる。
それを丁寧に拾い集めて、元の茶封筒に戻す。
『悪かった。もう病院には来るな。』
またその字を見つめると、あいつはどんな気持ちでこの文を書いたんだろう、なんてことが気になった。
書きたくて書いたわけじゃねぇんだろうなぁ…。
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