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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
メリークリスマス!6
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「西川ぁぁ…シャンメリー…もう、ない」
結構良い勢いでシャンメリーを飲んで、俺は寝そうになりながらシャンメリーを要求していた。
あは、おいしー…
「ん〜、ほんとに飲み干したの?
なかなか飲むねぇ〜?」
ま、見てたけど。そう呟いて、西川はソファに座りながら寝そうになっている俺の後ろをまたいだ。
つまり。
「なんだー…てめー…やめろぉー」
「ふふっ、こんな体勢も、きみが酔ってなかったらすーぐ逃げ出されちゃうもんね?」
背中から抱きつかれるようにして座っている…いわゆる、膝抱っこ。
でも、今の俺は膝抱っこなんて単語が出てくるほど思考が回っていなかった。
「よ…って?」
「あれ?気づかなかった?
おチビちゃんがずーっと飲んでたの、シャンパンだけど?」
「ちびじゃ、ねー…、
シャンメリー、のま、せろ…」
「…だーめ」
お腹に手が回る感触がして、ぎゅっと抱きしめられる。
西川の顎が肩に乗って、俺の頬に長めの髪がさらりと垂れた。
全てがフワフワして、心地良くて。
夢みたいな世界に陶酔しながら眠りに落ちようとすると、腹に回った西川の手が離される。
「や…!」
反射的に、慌ててまたその手を引き寄せた。
西川はただ自分の持ってたグラスを机に置こうとしただけだったみたいで、自由になった両手を今度は腹の前で組む。
「それで、いー…。
ずっと、おれの、そばにいろ……」
今度こそ眠りに落ちた俺に西川からの返事は聞こえなかったが、とくん、とくんと鳴る心臓の鼓動が重なり、西川が一層強く俺を抱きしめるのを感じた。
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