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逃避 菅井side
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隣の扉の前に立ちしばらく考える
なんと言おうか
表札を見る
【追切 壱】
「おいきり い、ち…?」
そういや隣の部屋のやつの名前なんか気にかけてなかったし、会ったこともなかった
携帯を見ると午前2時になろうとしている
迷わずインターホンを押した
ピンポーン……
静けさの中に音が響き渡る
しばらく経っても返事はこず、もう1度鳴らそうと思ったその時、
ドンッ!
〜〜っ!
バタンッ!
─────っ!
急に騒がしく部屋の中から物音や声が聞こえた
なんだ?喧嘩か?
今日はもう諦めようか暫く考えていると急にドアが開いた
「うおっ!?」
40代くらいの男が、驚いた俺に気づき形相をかえて、逃げていった
「…………なんだ?」
一瞬の出来事に俺は呆然とする
見るとドアが開けっ放しだ
恐る恐る中を覗く
「はっ!?」
1人暮らし用のマンションのため、玄関からそのまま部屋の中が見える
そこには小柄な少年がぐったりした様子で倒れていた
思わず俺は駆け寄った
「大丈夫か!?」
────!?
生臭いにおい
乱れたベッド
半裸の少年
手は縛られ身体には無数の傷がありかなり痩せ細っていた
急いで俺は羽織っていた上着を少年にかぶせ、自分の部屋に運んだ
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