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逃避
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……
………
「ん、」
うっすら目を開ける
窓からやわらかい光が差していた
横には綺麗な寝顔があって、
お互い服をまとってない姿は昨日の出来事を思い出させた
この人と僕は恋人同士になったのか
僕を助けてくれた時以来、体の弱い僕を心配して週に1度、診てもらうために菅井さんの家に通うことを義務付けられていた
部屋が隣だから僕はそれを苦としていなかった
母親を小さい頃に亡くし、父親とは仕事の都合上離れてくらす僕にとって菅井さんは短かに頼れる存在だった
週に1度の健診で、僕の体調が良い時は、身体を交えた事もあった
逆に恋人でなかったら、何だったのだろうか
これで正解だった
そう思った
もう一度僕から唇を合わせた
「、かず…?」
眠そうに目をこする菅井さん
僕のキスには気づいていなさそうだ
「菅井さん、おはようございます」
「ん、おはよ」
寝転んだまま僕を抱き寄せる
「菅井さん、今日お仕事は?」
「今日は休み、壱も学校休みだろ?」
「はい、休みです。………あ」
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