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予兆
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「どうも、はじめまして。壱くんかな?」
しばらくするとさっきの男が部屋に入ってきた
「えっと…」
なぜ僕の名前を知っているのだろうかと疑問に思っていると、菅井さんはこの男を気にすることなく、僕を足の間に座らせ後ろから抱きしめてくる
「ちょっ、菅井さん…!」
「こいつは、島原陸斗(しまはらりくと)、小学からの付き合いだ。全く気は合わねぇが」
「島原さん…」
軽く紹介され僕は島原さんに会釈する
それをみて島原さんは、にこりと笑う
「ああ、陸斗でいいよ、浩くんは頑固だし暴力的だからさ、あんまり関わりたくないんだけど。医者で、俺は葬儀屋だからなかなか縁切れないんだよね、まあ、腐れ縁ってやつ?あ、犬猿の仲って言った方がいい?ねえ浩くん?」
「その呼び方やめろ、気色悪い。あと壱も、こんなやつ名前で呼ばなくていいぞ」
「自分がまだ‘‘菅井さん’’って呼ばれてるから、俺が壱くんに名前で呼ばれるの嫌なんだね、嫉妬かな?まあ心配しなくていいよ、俺、浩の大事なもの奪う趣味は特にないから」
後ろからすごく殺気が伝わってくる
「えっと、どうして僕のこと?」
できるだけ殺気を鎮めてもらおうと菅井さんの腕を握りながら聞く
「あー、それはね、もう1年くらい前かな?からずっと浩が、壱くんの話ばっかりで…それでね」
「あぁ''〜、てめえはさっきら、べらべらと!それ以上言うなよ!」
振り向くと菅井さんは顔が真っ赤だった
「陸と話してると苛々しかしねえ」
「あははっ、照れちゃってぇ、こ、う、くん」
「あ''?」
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