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開始
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「ど、う…?」
朝、浩の検診を受ける
「ん、調子悪いとこないか?」
聴診器をあてながらそう聞かれる
「平気」
そんな僕をみて、ひと息おいて、浩が言う
「まぁ、大丈夫だろ、学校行っていいぞ」
「ほんとに!?」
「ああ、点滴外すからちょっと待ってろ」
今日は始業式である
ここ数日体調を崩していたが、なんとか間に合ったようだ
針を抜いてもらった後、着替えていると、インターホンが鳴った
ピンポーン……
「こんな朝早くに誰だ?」
浩が出て行こうとすると外から声が聞こえた
かーずーくーん、はーやーくー
この声は…
どうやら声の主は、隣の僕の部屋の前で、待っているようだ
浩も誰が来たか気付いたようで、寝室に戻ってきた
ピンポンピンポンピンポンピンポーン…
隣の部屋のだから少し音は小さいが、この連打は何度聞いても慣れない
「朝から元気だな」
浩は苦笑いしながらそういう
僕はさっと制服を着て、ドアを開ける
「草野、うるさい」
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