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虚風
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パチンッパチッ
「ハァッ、、ハッ、」
気を失った壱に構わず、内田は自分の欲望のままに腰を振り続けた
グヂュ…グヂュ
卑猥な水音が響く
気を失っても壱の後孔は卑しくも内田のモノに反応している
内田は満足気に笑った
「最高だ」
孔は何度も繰り返される抜き出しによって、白く泡のようになった、内田の精液とローションでいっぱいになっていた
ぐったりとしている壱の体はゆらゆらと、内田の腰の動きと共に悲しく揺れている
内田は壱と初めて会った時の事を思い出す
壱のたくさんの身売り客の初めての相手が内田であった
男とはもちろん、性交に関してほとんど知識のなかった壱に手取り足取り、手順やテクニックを教えたのは紛れもない内田であった
ちょうど今このベッドで
…
──
あれは肌寒い夜の事だった
仕事帰り、家の最寄り駅の改札を抜けた途端、内田は何者かに腕を掴まれた
振り向くと知らない顔
それ以上に内田は驚いた
当たり障りのない格好に反し、異常なまでに整った顔立ち、白く綺麗な肌、小柄な体…
一目惚れだった
なぜこんな少年に腕を掴まれているのか疑問に思っていると、少年は口を開いた
「僕を…僕の体、買って下さいっ…」
切羽詰まった声、必死に腕を握る細くて小さな手
そして内田は異変に気づく
「媚薬飲んでる…?」
内田の声に少年は、ハッと息を飲む
事情はよくわからない、媚薬のせい、ではなく何かを求めているようだった
放っておけなかった
頭を撫でてやる
「わかった、じゃあ君を買う」
それから内田は壱の家に招かれた
その頃には内田は我慢の限界だった
この綺麗な少年を自分のものにしたい。そんな暗い欲求に駆られる
息をつく暇もなく、ベッドに押し倒した
とろんとした表情を浮かべる少年の纏ってる服を全て取り払い、内田も急いで服を脱いだ
ごくりと喉が鳴る
男娼かと思いきや誰にも手をつけられていないだろう綺麗な体があった
自分の色に染めたい…
体に手を這わすと、少年は内田の手を制止するように掴んだ
「あの、僕、はじめてなんです。だから、その、仕方を教えて下さい…あっ!」
少年の言葉を無視して貪るように綺麗な突起物を愛撫する
「教えてあげる、でもごめんね、手加減できないかも」
一言断りを入れ、我慢の限界だった欲望を少年にぶち込む
あまりの衝撃に一瞬にして少年は意識を飛ばした。その後も気を失った少年を眺めながら何度も内田は自分の欲を少年に注ぎ込んだ
それから体だけの関係が始まった
色んなことを教え、かなり上達した頃、少年の綺麗な肌には見覚えのない鬱血痕が散らばっていた
他にも新しい客を見つけたようだ
内田もその1人にすぎない、そうは言い聞かせるものの
ドス黒い嫉妬心を覚えた
早く自分だけのものにしたい、何度もプロポーズをした、すべて曖昧に返され、今度こそはちゃんとした返事を貰おう、そう思っていた矢先
『今まで本当にありがとうございました。内田さんのおかげで生きることが出来た気がします。もう身売りはしません、もう内田さんとも会いません、お世話になりました 壱』
たったそれだけの文のメールが届いた
事実を確認しようと、急いで向かうと、知らない男と幸せそうに唇を重ねていた
黒い感情は徐々に膨れ上がっていった
───
……
やっと手に入れた
やっと俺のものになった
内田は気を失った壱の腰に切り刻まれた''内田壱''の文字を指でなぞり、もう1度ナカにたっぷりと欲望を注ぎ込んだ
ベッドヘッドから壱を外し、両手は拘束したまま、血まみれのシーツで壱を包み丁寧に抱えあげ、用意していた車で、壱のために用意した‘家’へと向かった
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