アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
策に嵌る 啓太side
-
「ちなみに、涼平さんは運送業者で働いてるよ」
運送業者…
この人にお似合いだな…
「働いてるといっても、社員じゃなく、パートとしてだから、こっちの仕事に支障がないんだ。僕も受験と、入ってから2年は、勉強に専念してたけど、今は大学3回生で授業もほとんどないから、両立できてるよ」
だから、啓太も自分の進みたい道に進めばいい
陸斗さんにキアロスクーロに入ることを勧められて、最初は得体の知れない組織で、不安や緊張でガチガチに構えていたけど、実際に中身を見ると、この組織全体が、家族みたいだと思った
「あと、啓太が知ってる中では、陸さんが葬儀屋、浩さんが医者。陸さんは自分で起業した葬儀屋だし、浩さんは病院勤務を辞めてもうフリーの医者だし、重役の人たちはみんな、時間の融通が利く仕事をしてるかな」
そう説明され、今までの疑問が解決した
浩さんは、壱が学校以外の時はほぼ一緒にいたし、陸斗さんに限っては、昼間から、ふらふらと現れたり、何をしているのだろうと思っていたが、そういう事か
そうこう考えているうちに、ボスに召集されていた部屋の前についた
「そういえば、ボスと成さんは、何をしているんですか?」
そう聞くと、実さんは、ははっと笑った
「2人はこの仕事一筋だよ。こんな組織のボスが普通に仕事してたら笑っちゃうよね。成さんは、外にあまり出られない事情があってね…まぁ、ボスの側にいるだけで忙しいからしたくてもできないだろうけど…」
あまり外に出られない事情…
何があるのだろうか
ちょうどその時、俺の思考を遮るように、ドアがガチャリと開いた
「ああ、よかった、今から呼びに行こうかと思ってたところ。さ、入って」
そう言う陸斗さん越しに、驚いた顔の浩さんと目があった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
98 / 182