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国見side4
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あ、影山が帰って来た。
あ、こっち来た。
凄い久しぶりだ。
「……よぉ。」
「……?!おぉ…。」
俺がずっと見たかった顔。
俺がずっと会いたかった人。
俺がずっと聞きたかった声。
俺の大好きな人。
ここで話すの変だしどっかで話したい。
「ねぇ、部活いつおわるの?」
「へ?」
「だから、部活いつおわるのってきいてんだよっ!」
「あ、あぁ。えーっと、あと2時間はあると思う。」
「まじで?」
「おう。」
「部活終わったら話したいんだけど。」
「?分かった。」
「じゃ、後でね。」
「お、おいっ!国見!」
呼び止められた!?
影山が、俺を?
そんな訳ないか。
いけない、いけない。
遂に好き過ぎて幻聴まで、きこえてくるとか…。
「おいっ!」
ーガシっ!
っえ?!何?!
影山が、俺の腕掴んでる………。
え?何がおきてんの?
「国見!」
ーハッ!
「何?」
「どこ行くんだよ?部活見とけよ。」
「何で敵の練習好んで見ないといけないんだよ。」
嘘。
本当は凄く見たい。
お前のプレーが。
でも、お前のトスを俺以外の奴が打ってるなんて、
耐えられない。
「あ、そうだよな……。スマン。」
何で謝るんだよっ!
強引に連れてってくれよっ!
「別に……。」
「じゃあ、後でな……?」
「………おう。」
あーぁ。
俺可愛くねーな。
可愛くても嫌だけど、
影山の前では、ちょっとだけ、素直でいたかったなー。
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