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夜久side6
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「灰羽くん……。ちょっと話し良いかな?」
「はい?」
俺は、週一で病院に通うという約束で退院した。
それからすぐ、部活に戻った。
案の定、身体は鈍っていて、動きがおそくなっていたが、
少しトレーニングをしたら、
皆に付いて行けるくらいには戻った。
そろそろ、灰羽くんにも、ちゃんと言わなきゃな。
「あのね、俺やっぱり、灰羽くんのことまだ思い出せないんだ。
だから、ゆっくり灰羽くんと俺の関係を教えてくれないかな?」
このままじゃ、多分俺は思い出せない。
「……。嫌です。」
…えっ。
何で?
「えっ?何でかな?」
「俺は、夜久さんに思い出してほしいから。俺が教えた記憶なんて嫌です。すんません。」
そ、そんな……。
灰羽くんのこと何一つ思い出せないのに、
どうやったらいいんだよっ!
でも、入院してる時も思ったけど、
灰羽くんの匂いなんか懐かしいし、
落ち着くなぁ。
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