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灰羽side11
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夜久さんの家に行くことになって、普段の夜久さんなら、嬉しいはずなのに、記憶がない夜久さんだと、何だか寂しいから、行く気があまり出ない。
でも、せっかく夜久さんが誘ってくれたんだし、場所提供してくれたんだし…。
「ここだよー!」
「あ、はい。知ってます。」
「え?!」
「夜久さんの家、週に3回くらいきてたっスから。」
「えー?!そうなの…?何で早く言ってくれないんだよー!!」
「え、別に。」
「まぁ、いいやっ!とにかく上がってー。」
「お邪魔します。」
「はーい!俺、お茶もっていくから、俺の部屋わかるんだよね?先行っててっ!」
「あ、はい。わかりました。」
そういいながら、夜久さんの部屋に入ると、夜久さんのフェロモンでいっぱいで。
今の俺には充分過ぎた。
夜久さん、夜久さん……。
何で、俺のこと忘れちゃたんですか…?
俺とそんなに離れたかったんですか…?
いつから俺のこと嫌いだったんですか…?
番になって嬉しかったのは俺だけですか…?
夜久さんは、襲われないように、自分の身を守るために俺と番になったんですか…?
俺のなかであり得ない、でもあり得ないことも今ならないことが頭の中でグルグルとまわっていた。
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