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二口side4
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何とか、茂庭さんの不安を除き取り、
会話を変えたくて、俺は口を開いた。
「茂庭さんは、好きな人とかいるんですか………?」
俺が一番知りたいこと。
核心をちゃんと突き、目を見てしっかりと聞いた。
茂庭さんは、少し照れながら、
「……うん。いるよ……///でも、まだ気になってるって感じかなぁ……///」
聞かなければ良かった。
『誰ですか?』ききたい。
でも、今聞いたら、付き合ってるフリをしてくれなくなるかもしれない。
実際は怖くて聞けないだけだけど。
「あ~。何か悪いことしちゃいましたね…笑。女の子なんですか?やっぱり。」
「いや、大丈夫っ!後輩の悩みだからねっ。先般の俺が聞かなきゃじゃん。ん~、内緒♪今はさ、俺、二口と付き合ってるんでしょ?」
あぁ。茂庭さんは凄い。
やっぱり、凄い。
俺が、言って欲しいこと全て言ってくれる。
だから、好きなんだ。
「そーですね。でも、後輩の言うこと何でも“はい、はい”って聞いちゃ駄目ですよ?甘えちゃいますから。」
「んー?いいよ?別に。」
そんなことを茂庭さんとぼやきながら、
家への道のりを着実に進んで行った。
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