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夜久side14
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「夜久さん………。」
「そんなに俺が心配だったのか?」
そう言ってリエーフに俺が起きたことを伝えた。
「?!夜、夜久さんっ!!!!良かったっ!痛いとこないですか?先生、呼んできますねっ!」
「待って!待ってくれ。」
「………?」
「いままで、忘れててごめんな。つらかっただろ?」
「………え?」
「全部、全部思い出したんだよ。記憶が戻ったんだよ。リエーフ。」
『リエーフ』少しの間呼べなかっただけなのに、凄く懐かしく感じたのは、俺だけだろうか。
「や、や、や……………夜久さんっ!!!!お、俺のこと思い出したんですか?!」
「ってんだろ?」
「よ、良かった………。」
「リエーフ、ごめん。ごめんな?」
「夜久さんが、無事で何よりですっ。」
こういう時だけ、大人な対応しやがって。
泣いたっていいのに……。
それだけ、傷付いてるだろ?
俺だって、好きな奴に忘れられたら、泣きたくなるよ。
しかも、自分だけになると、もっと。
リエーフは、沢山の涙を目に溜めて、でもこぼさないように必死だった。
「…………泣いてもいいんだぞ…」
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