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茂庭side4
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「茂庭さんは、好きな人とかいるんですか………?」
俺はびっくりしながら、少し照れながら答えた。
「……うん。いるよ……でも、まだ気になってるって感じかなぁ……」
正直に言うと恋かなぁなんて思ったりもしているんだけど。
そう言えば前に誰かが言っていた。
『恋かな?って思ったら、もう恋だ。』って。俺は、二口に恋してるかな?って思っちゃってるから、もうこれは、二口に恋してるんだな。
自覚したら、ちょっと恥ずかしい。
「あ~。何か悪いことしちゃいましたね…笑。女の子なんですか?やっぱり。」
二口は一瞬顔を歪めて再度聞いてきた。
「いや、大丈夫っ!後輩の悩みだからねっ。先輩の俺が聞かなきゃじゃん。ん~内緒♪今はさ、俺、二口と付き合ってるんでしょ?」
後輩の悩みとか言っちゃってるけど、俺が少しでも、二口の側にいたいだけ。
内緒って言ったけど、言う気は本当にないんだ。だってさ、二口には心に決めた人がいるんでしょ?
恋人のフリに俺を選んでくれただけで、満足だから。
今、二口の側にいれるだけで、満足だから。
そして、少し意識して欲しくて、俺と付き合ってるんでしょ?って試すようなことを言った。
「そーですね。でも後輩の言うこと何でも“はい、はい”って聞いちゃ駄目ですよ?甘えちゃいますから。」
二口は、ふわっと微笑んだ。
「んー?いいよ?別に。」
これが、本心。
少しでも、二口といれるなら、俺は二口を甘やかすと思うよ。
二口は、首を横に振り、少し落ち着いたトーンで言った。
「駄目ですって。俺的に。」
この時、俺が気付いてたら、あんなことにはならなかっただろうな…
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