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茂庭side5
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次の日の部活には、二口の姿はなかった。
なんで?
どうしたんだろう?
「おーい!青根!二口どうしたの?サボり?」
まさか、いくら不真面目だって言っても、部活には、一回も休まず顔を出している二口がサボりだとは、なかなか思えない。
青根は、首を横に振った。
「え?違うの?何か聞いてる?」
青根は少し考える素振りをしてから、悩みはじめてしまった。
「お~い……?青根……?」
すると、少し諦めたように、渋々青根が口を開いた。
「…えっと…これ、言っていいかあんまり…わかんないんスけど………。」
「うん…?」
「茂庭さん、主将なんで……言います…。」
「わかった。他言しないよ。」
俺がキッパリと言うと、青根は、ホッとしたように話はじめた。
「二口…、今日、婚約者に…会いたいって……言われたみたいで…休むそうです……。」
「えっ?!あぁ、わかった。青根、ありがとう。」
コクッと青根が縦に首を動かしたのを確認してから、俺は、携帯を見にいくため、部室へ向かった。
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