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Ⅰ.. 転入生情報
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「ねえねえ、今度の転入生はどんな子なの?」
僕はくぅちゃんに尋ねてみた。
大切だもんね、この情報!
「えーとぉ、名前はぁ『 結城 碧(ユウキ ミドリ)』。B組にぃ、はいるみたいだよぉ。人見知りでぇ、グレた子犬みたいな子かなぁ」
「…マリモになってくるかな?でもB組だからならないよね…王道転入生じゃない…。でもそれはそれで萌える」
王道じゃない転入生には大して興味がない僕。
生徒会長×転入生はもう見れないんだとガッカリしていると、くぅちゃんが困った様子で頭を撫でてくれた。
「なちより身長おっきいよぉ」
「それは要らない情報!!」
慰めてくれると思いきや、気にしていることを言われ頬を膨らます。
もう、くぅちゃんたら、身長気にしてるの知ってるくせに!小悪魔め!可愛い!
「残念だったな、なち」
ともくんが笑いながら声をかけてきた。
「それはどっちの事?!」
「なち、諦めろ」
「あきらまで!なんで今日はそんなにいじめるのさ!」
心無い友人達の言葉に半泣きになりながら叫ぶと、無言で走り出し、何か言っている友人達を背に、お腹が空いたので食堂へ向かった。
因みに今は授業中。本当は受けなきゃいけないけど、面倒だし受けなくても学年上位はキープできるから受けたい時だけ受けてます。なんてね。
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