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Ⅱ.. Mission,転入生の心を開け!!
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「ともくんはどう?」
「夜の事情はわかった。夜な夜な寮を抜け出して喧嘩しに行ってるらしい。前の学校が不良の集まりみたいなもんだったから、閉鎖された坊ちゃんだらけの環境は息苦しいんじゃねーの?」
「そこは王道なんだなぁ。生徒会も風紀もああ見えて不良だからね。そこだけは王道なんだよなぁ」
「俺、生徒会なんだけど」
「あきらはただの庶務じゃん」
いい子な坊ちゃんだけじゃないのよ。
まあでも外で族みたいにグループ組んでるわけじゃないみたいだね。
生徒会はメンバーだけで楽しんでるし、風紀は委員長と副委員長と女王様の3人だけで清掃って言って暴れてたと思う。生徒会と風紀が仲悪いのはそれも関係してるよね。
「前から暴れてたなら、転入が問題じゃなさそうだね」
「地元じゃ有名らしいからな。通り名は狂犬だってよ」
「通り名!通り名あるの!?狂犬てそのままじゃん!!」
通り名ってかっこいい!!!
「俺らもあるよな、楠久那智の番犬って」
「それ通り名じゃないじゃん。普段あまり一緒に居ないのにそんな呼ばれ方してるの?」
「なちはぁ、僕らとだけぇ、連むでしょぉ」
「あー、寄ってこないからね」
学園のカップルを覗き見るために地味に大人しく静かにしてるからね、クラスメイトでさえ近寄り難いと思うよ。
「で、これらの原因はくぅちゃん知ってるよね」
「ふふ、バレたぁ?子犬はねぇ、すごく複雑だったよぉ」
くぅちゃんが教えてくれたのは、子犬が生まれてからどんな扱いを受けたか、だった。
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