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Ⅱ.. Mission,転入生の心を開け!!
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子犬の両親は、父親がフランスと日本のハーフ、母親がロシア人の祖母をもつクォーターだった。
二人とも日本の血が薄かったみたいで、顔立ちも髪や目の色も日本のそれとは違う。
勿論、愛し合って結婚し、授かったはずなんだけど…産まれてきた子供は黒髪黒目。
不思議に思ったものの日本の血は流れてるから気にしなかったんだって。本当に、可愛らしい子供だったから。
けどそれも、成長するにつれて変わっていった。
両親に可愛がられ、愛されて育った子犬は、父親とは全く違う顔立ちをしていたんだ。
その顔に母親は覚えがあった。
結婚前にしつこく婚約を迫ってきた男にそっくり。
自分がいつその男と行為をしたか分からなかったけど、愛する旦那の子供じゃないと分かった途端、愛せなくなってしまう。
父親は血縁関係を調べて自分の子じゃないと分かると妻を責めて出ていった。
残された母親は子供を愛そうとした。
けどダメだったんだ。
急に突き放された子犬は、自分が何か悪いことをしたんだろうと思い、いい子になろうとした。
元々いい子だったのに。
それでも嫌われ、殴られ、蔑まれ続けるうちに、心が壊れたんだろうね。
愛している親にいきなり見捨てられ、誰も信じられなくなった子犬は家を出て、喧嘩に明け暮れていた。
そこに!例の男の登場だよ!
顔がそっくりだったから、すぐに見つかった。
そこからどうやって子犬を口説き落としたのかは分かんない。子犬が男に懐き養子になって今に至る。
…果たして、子犬はどこまで知っているんだろうか。
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