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Ⅱ.. Mission,転入生の心を開け!!
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1ページで収まったけど…すごいね。
「あれ、結城って名字はなに?」
「それがぁ、偽名なのぉ」
「偽名?なんでわざわざ…」
「隠したい事があんじゃねーの?」
養子にしたのに隠したい事…か。
「まあ、何でもいいや。そこまで深く知ったところで僕らには関係ないし。やることは1つだからね」
「決まったのぉ?」
「ふふん、勿論!今回のミッションは!!」
題して!!
「転入生の心を開け!!」
「だいぶ前からタイトルになってるけど」
「あきら言うな!僕らは今始まったんだよ!」
ミスったとは思ってたよ!
ミッション始まってないのに既にタイトルになってるんだもん!!!
「ごほん。つまりだね、諸君。今回の依頼は、子犬が怯えて威嚇してるから何とかしてーって事だったよね。それならその怖がって引きこもってる優しくていい子な子犬を引きずり出せばいいわけよ」
「お前、見かけによらず横暴だよな」
策士家だと言ってくれたまえ。
「でもぉ、どうやってぇ近付くつもりぃ?」
「よくぞ聞いてくれた!子犬はきっと、男にも裏切られたはず。1度大人しくなってると思うよ。だよね、あきら?」
「ああ…転入後、1ヶ月な」
「その期間、真実を告げられたんじゃない?どこまで話したか知らないけど。信じてた男は、母親を犯して家族を壊す原因を作った張本人だったわけだし。人間不信にもなるって」
うーん、そんな子を僕がどうにか出来るのかなぁ。
触れちゃいけないデリケートな部分だろうし、慎重に行かないと…。
「芝居は今回なし!しつこく追いかけ回して、興味を持ってもらう。少しずつ温めて、包んで、解してあげよう!」
「大雑把過ぎてよく分かんねぇけどなちに任せるわ」
「正直手伝ってもらいたいんだけど…君ら目立つし。僕らが裏部だってバレるわけに行かないから、サポートだけして?」
「いいよぉ。言ってくれたらいつでも助けるからねぇ」
「お前も目立つけどな。頼れ」
「なちのこと見てるからやるだけやってみたらいいんじゃねーの」
「ありがと!」
頼りになる部下だこと!
待っててね、子犬。抱っこしてあげるから。
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