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Ⅱ.. 狼は子犬
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「…お前さ、何でそんなにしつこいわけ」
暫く見つめ合っていると、子犬が口を開いた。
「毎日毎日探し回って…目障りなんだよ。目的は何だ?」
…ごめん、結構シリアスな場面なんだけども、子犬がずっと僕の髪の毛弄ってて…シリアスになりきれない。
雰囲気を自らぶち壊してるの気付いてるのかな…
「君のこと、知りたくて。ただのお節介って言われたら、まあ、そうなんだけど…君の目が、寂しい怖いって訴えてるから放っておけなくてさ」
「ポエマー…?」
んんんっ!ダメだ!ツッコミそう…!!
子犬、本当、そういう事言うのやめて!!
「こほん。だから、君に僕のことを知ってほしい。んで、これから言うこと誰にも言わないで。あと…怒らせるかもしれないけど、許して」
「いや目的だけ話せよ。どうせお涙頂戴系の話だろ」
お涙頂戴とか久々に聞いたんだけど。
なんでそんなにツッコミ待ちするの?
「目的込みの話なの!ちゃんと聞いて!」
頬を膨らませて子犬を睨む。
僕は未だ、膝枕をされ髪を撫でられています。
かっこつかない…
「わかったわかった、キャンキャンうるせぇな…」
おい、キャンキャン鳴くのはお前だ子犬!
なちさんを犬にすんな!!
子犬は、面倒だけど仕方ないから聞いてやる、そんな顔で僕を宥めていた。
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