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Ⅱ.. 僕らと1匹
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最初に口を開いたのはあきら。
「急展開過ぎんだろ、読者もびっくりだぞ。しかも話聞いてる限り、目的言えてねえだろ?なち」
「…ご最もで」
「しっかりしろよ、子犬にちゃんと説明しろ」
「はい…ねえ、わんこぉ」
きちんと伏線を回収しろと、あきら様。
僕は振り向いて子犬に向き直る。
「犬じゃねぇよチビ」
「んだと!?ねえあきら!こいつ、こいつ!!」
人が気にしていることを…!!!
「いいから話せ」
「く、そぉ…」
あきらには逆らえません。
「…あのね、僕の目的は、君を抱き締めることなんだ」
「……は?」
心底嫌そうな顔をされた。
ちよっと、それ、傷付くんだけど。
「そうなるよねぇ、なちったらぁ、説明下手ぁ」
いやいやいや、間違ってないでしょ!?
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