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僕は今、図書館にいる。
何故かと言うと…
「あっ、や、んぅ…っ」
「虎春…声抑えて。ここ静かだから響く」
「で、も…っむりぃ…」
「仕方ねぇな」
「んっ…ふぁ」
萌えの補充をしているからである!
攻め君が受け君の口を塞ぐ。
因みに虎春くんはクラスメイトで僕の隣の席だよ。
いつもはツンツンしてるのに恋人の前だとデレデレトロトロになっちゃうんだねええええ!!!!!
いやー!そうそうそう、これですわ!!!
僕が求めてたのはこれ!
ついにBL展開きたー!!!
ストーカーした甲斐が有るってもんよ!
さぁ、僕に愛を見せてご覧なさい…!
「おいなち、起きろ。こんな所で寝るなよ」
この聞き馴染みのある声…。
お、お、お前…あきらあああああっ!
僕は聞いてないアピールが出来るように本棚に寄りかかって寝たふりをしていた。
いま良いところなのにぃ!
「っ、ひ、人…!」
「しっ!バレてない。黙ってて」
ほらー!普通に声出したから警戒しちゃってるじゃーん。
あきらに邪魔されて怒りやら悲しみやらで泣きたいが、寝たふりをしていないと今後合わせる顔がなくなってしまう。そして避けられそう。
「んん…、あきら?へへ、おはよぉ」
やだ、僕ってばこんなにも可愛い。
目を擦りながら寝惚けた振りであきらに抱きつく。
そして耳元で、芝居に付き合え、と囁いた。
「…おい、誰も居ないからって抱き着くな」
「いーじゃん…ダメなの?お部屋だけ?」
図書館で破廉恥な事してるのは君達だけじゃないよって言う安心感を与えつつその場から去る作戦。
一言言っただけなのにちゃんと理解してくれるあきらは最高のパートナーですわ。
僕の邪魔したけど。
「なちってあの那智?虎春のクラスの白雪姫だろ?」
「あきらってナイトだよね?内緒で付き合ってるのかな」
あらぬ誤解を産んだけど落ち着いたみたい。よかった。
てかあきらがナイト(笑)
「僕まだ眠い…抱っこしてお部屋連れてって?」
営みを忘れてこちらを覗き見ているカップルに演技がバレない様に、あきらの首元に擦り寄り甘えた。
「お前な、外じゃ甘やかさねえって言ってんだろ」
なんだよ、あきら。ノリノリじゃん。
突き放すような事を言いつつも抱き上げてくれた。
見られてんの分かってんだろうな。
「今日だけだかんな」
「へへ、優しぃ」
甘える自分に鳥肌が。
見てはいけないものを見てしまったって顔をしてる2人に、もういいやって思えてきた。
ごめん、邪魔したのは僕だったね。
あきらの胸元に顔を寄せると優しい匂いに包まれる。
なーんか眠くなってきた。
「…あきら、ごめん。寝ちゃう」
「はいよ。最近ろくに寝てねーだろ、今寝ろ」
「ありがとぉ」
_大好きだよ。
眠りに落ちる瞬間、無意識に口から出た言葉は、あきらに溜息をつかせ、カップルの顔を真っ赤に染めあげた。
「白雪姫、可愛すぎる」
「僕でも勃った」
「…俺らも部屋で続きするか」
「うん…優しくしてよね」
「任せろ」
あきらの匂いに安心して爆睡する僕は、抱かれて部屋に戻るのを生徒に見られ、密かに付き合ってるのではとしばらく噂される事となった。
Fin...
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