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Ⅱ.. 僕らと1匹
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確かに、裏部は僕が生でイチャイチャを見たいがために作った。
生徒会役員の幼馴染、ハッカーの親衛隊隊長、情報屋のチャラ男、それぞれを口説いてまでやりたかった事。
軽い気持ちだったけど、今は学園の七不思議を通り越して普通に有名になり、学園中から依頼が来ている。依頼人の中には先生や理事長も。
ここまできたら、存続考えちゃうじゃん?
部活の後輩ってやつ欲しいじゃん?
「確かに僕の為に作った。けどさ、ここまで大きくなれたらその先も望んじゃうでしょ。…これでも、部長だよ?」
肩を竦めて困ったように笑ってみせる。
この気持ちを表せないと言うように、ぎゅう、と子犬を抱き締めると小さく唸り声が聞こえたけど気にしない。
ごめん子犬。ちょっと力入れすぎたかも。
「本気か?」
少しの沈黙の後、ともくんが口を開いた。
真剣な表情で僕を見詰める。
「本気だよ。子犬を僕の後任にする」
さて、ここでお気づきでしょうか。
空気を読んでずっと黙っている子犬くんに。
この話は本人の目の前で、本人の確認を取らず、僕が先走って騒いでいるだけなのです。
なんてこった。
「あの、さ…俺の話してんだよな?」
さっきまで静かに話を聞いていた子犬が、おずおずと、戸惑いながら、手を上げた。
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