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Ⅲ.. Mission,危機を乗り越えて信頼を築くべし!
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と、ここで今まで壁に凭れて静かに見ていたくぅちゃんが口を開いた。
「なち、皆心配したんだよ。なちが泳げないこと分かってて見てなかった僕らも悪いけど、なち自身にも気をつけて欲しかったな」
そう言って近くに来ると、しゃがんで僕の頭を撫でてくれた。
「合宿やるんでしょ、楽しもうよ」
「…うんっ」
くぅちゃんの言葉にまた泣き出す僕。
自分の声が煩くて周りの音なんて聞こえていなかった。
「望月、語尾忘れてんぞ」
「いーの。真剣な話してんのに巫山戯てられないでしょ。なちもこんなんだし分かってないって」
「いいのか…」
号泣でしっかり反省した僕が、この後またやらかすなんて、誰も思いはしないだろう。
「子犬、よく見ておけ。こうやって甘やかされたなちは、この後また懲りずに面倒事を起こすんだ」
「彰先輩の楠久への信用の無さに驚きです」
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