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悪夢は続く
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…怠い…
朝から体中に痛みと疲れが溜まっていたのに、それに加えて体育の授業、放課後はバイトまであったので疲労はピークに達していた。
家までの道のりもいつもの倍長く感じる…
母さんが帰ってくるのは夜だと言っていた。
おそらく夕飯は済ませて帰るだろうし、今晩はあり合わせのもので済ませよう。
自分と一条の二人分なら何とかなるだろう。
一条…か…
…帰ったらあの男がいると思うとますます足取りは重くなる。
帰りたくない。
でも僕の帰る家はあそこしかない。
いや、あれはきっと昨晩限りの過ちだったんだ。
母が帰ってきたら、あんなことしてこないに決まってる。
一条も1日経って、自分が男を襲うなんて気の迷いだったと思っていることだろう。
もしかしたら、反省してるかもしれない。
そんな愚かな期待を胸に、ようやくたどり着いた自宅アパートの鍵を開けた。
「おかえり」
帰宅した僕を出迎えた一条は、笑顔だった。
何を考えているかわからない、昨日と同じ笑顔。
平静を装おうと思うのに、勝手に心拍数が上がり手が震える。
駄目だ…この人は、反省なんて全くしてない。
むしろ楽しんでる。僕が嫌がるのを。
「た、だいま戻りました…」
目を合わせないよう下を向きながら一条の横をすり抜ける。
「今朝起きたらもういなかったから驚いたよ。
昨日なんにも処理してなかったけど、大丈夫だった?中出しで腹壊してない?」
嫌味な台詞を吐く一条がニヤニヤしているのは見なくてもわかった。
それでも無視を続けていると突然腕を掴まれた。
「っ!」
咄嗟に振り払おうとするが、その腕は壁に強く押し付けられた。
「ねえ、聞いてるんだけど。
それとも昨日、初めてなのに気持ちよかったから返す言葉もないの?」
耳元で低い声で囁かれ、背筋がぞわりと冷えた。
あんな行為…!気持ちいいはず、ない…!
「はっ、離してください…」
絞り出すようにそう言うが、ギシッと余計に強く手首を握られる。
「嫌だって言ったら…?
なぁ、抵抗できんの?こんな細い腕で」
その言葉に目の前が真っ暗になった。
僕がどれだけ抵抗しても聞いてもらえない。
逃げようとしても力で押さえつけられる。
どんなに嫌がっても結局こいつのしたいようにされてしまう…
一条は空いている左手首の腕時計を見た。
「君のお母さんが帰ってくるまで3時間くらいあるけど、葵くんが抵抗しなかったらそれまでにぜーんぶ終わってシャワーも浴びられるよ。
それとも、ヤってる間にお母さんに帰ってきてほしい?」
なんだそれ…
…僕に選択肢なんて、ないじゃないか…
足の力が抜けて、壁に背中をずるずると擦りながら床に座り込む。
無言を肯定と受け取ったのか、一条は僕を押し倒し、上に覆い被さってきた
僕に抵抗する力なんて、精神的にも肉体的にも残っていなかった。
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