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3.5-10
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花火の時にも言ったけれど。
テリトリーに深山を招いてるのは、蒔田自身だ。
部屋にしても草野球にしてもバイト先にしても。
最初はもちろん、なしくずし的に深山が部屋に来ることになったけれど。
きっかけはどうあれ。
深山が近くにいることが、日常になってて。
今はむしろ積極的に来てほしいとさえ思ってる。
「だから、気にしないで下さい」
むしろ、マグとか揃えたかったくらいで。
…言うつもりのなかったことまでこぼしてしまう。
マグなんて、コーヒーを飲まない蒔田と深山にはどう考えたって無用の長物だし、カップスープを飲みたい時ぐらいしか活躍しないけれど。
「マグ、使わねーだろ」
案の定深山に突っ込まれて、肩をおとす。
「まぁでも、欲しいんだったら買ってやるよ」
バイト代、けっこう出たし。皿のお礼に。
夏休み中も普段と変わらぬ頻度で働いた結果、懐がうるおったのは深山も同じだったらしい。
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