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だったら。未来に明るい展望がある方がいいデショ、なんて深山はひとり満足げだけど。
未来ってなんだ。明るい展望って。
男同士で、友達以上で恋人以下(口に出してみると、未満よりも、進展なく聞こえる)なんて。
なら、いつかは、なんて思ってもいいんだろうか。
蒔田が深山の真意を図りかねて、そんなふうに混乱している隙に。
深山は蒔田の頬に唇を寄せた。二回目のほっぺにちゅー。今回は限りなく唇にちかい下の方に頬に。
「なっ」
「嫌なの?」
「嫌じゃないです!けど!」
唇が触れたところを押さえて。どきまぎしている蒔田とは正反対に。今回は逃げないから、深山はそういう目で挑んできた。この間は真っ赤だった耳も、もう赤くない。
「じゃあ、そういうことで、よろしく」
賽は投げられた。
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