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完璧ですね、真田くん
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目からお醤油が止まらなかったなんて事もあったけど…
そんなことはさておいて…俺達は学校へと向かう。
「あ、先輩。寝癖ついてますよ」
「ああ、ありがとう…」
まるで妻のように、俺の些細な変化を見逃さない真田。
その動きが自然すぎて、俺は普通にお礼を言ってしまっている。
「真田…あのさ、お前はどうして俺を…その、好き…で居てくれるんだ?」
ふと、気になった事を聞いた。
前にも聞いたような気がするが…俺は不思議とそんな問いかけをしてしまった。
「前にも言った通り、あの時助けて貰ったのがきっかけです。
好きで居るのは…と聞かれたら、今の俺は上手い言葉を言えませんが…
愛してるからです。本気で、先輩を」
愛してるから…本気で。
その言葉はストレートで俺の心にストンと落ちてきた。
そして、何よりもその言葉が綺麗で自然で…不覚にもドキッとした。
「…お、俺はさ…まだ恋とか分かんない。好きも…愛してるも、分からないんだ。
でも、真田の事は…嫌い…じゃないぞ」
「先輩…!」
何だか恥ずかしくなった俺は、真田の数歩先を歩いた。
思ったよりも…言葉にするのって、緊張するし…
勇気がいるんだな…。
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