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兄貴、聞いて
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大きく息を吸って、ゆっくり吐く。
深呼吸をした後、不安を消すように真田の手を握る力を強めた。
「…聞いてください。
俺は、今まで恋ってそんなに興味ありませんでした。
そんな時、真田と出会って…毎日がめちゃめちゃで…ストーカーだし俺にすぐセクハラしてくるし、変人だなって思ってた。
けど、そんな真田が好きだって気づきました。
大好きだって、気づきました。
馬鹿みたいに遠回りして、本音を言わなかった俺を…真田は全部包み込んでくれました。
平凡とか釣り合わないとか、そんな事は承知してます。
でも!でも…それでも好きなんです…
認めてくれなくてもいい、でも俺は…兄貴にも蛍斗さんにもこの想いを知っていて欲しかったから…」
全部、気持ちを言い終えると、俺の体はギュッと抱きしめられていた。
「え…兄貴?」
「なっちゃん、俺ね、なっちゃんの事が好きだった」
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