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結果を、多分、阿川医師に聞いたのだろう、佐倉医師から、直接、私に電話が来た。
「よもや・・・井水商事グループの御曹司であらせられたとは、びっくりですねえ」
「まさか、脅すつもりですか」
意味深な空気を纏わせる声色に、態度を硬化させる。
返答は、大笑いで。ほっとする。
「言ったでしょう、俺はお金に困らない環境下だって、井水家までゴージャスなお家じゃないけどね。
阿川がさ、伝言したいって、君に。ちょっと言い難いから俺に頼んで来たの」
千色の身体のことは、本人と小川と共に大学病院の担当教授医師から説明を受けた。
入院中の千色は、あの箇所が開いたままに固定されるまで経過を見て、その後に退院する。
「あのね、セックスしてもいいけど、女の子のアソコは使用禁止ね。
聞いてると思うけど、あの子はあるにはあるけど通常女性の半分くらいしか膣がないし、
性交に耐えられるかどうか未知数なんだよね。やってみていいサインを出すってさ、阿川が」
な、なんてことを言い合ってるんだ、あの医師たちは!
私は、顔が上気するのを感じつつ、是の意味の返答だけ返す。
「で、これは仮説だし、伝えちゃいけないのかもしれないけど、言っておく。すればするほど、女性ホルモンが多めに出るから、男の子っぽさはなくなっていくと思うんだ。それで、初潮の可能性が出てきたんじゃないかって。まあ、来たらピル飲んでもらうことにはなるんだけども。これからどう生きて生きたいか本人の意思をちゃんと確認して、するときは必ずゴムを使うこと。セイフセックスして下さい、以上」
つらつらと、内容を一気に話し、通話を終えようとするから、引き止める。
「あ、あの!教えて欲しい事が!!」
「なァに~?俺で分かる?」
「多分、私の知人で唯一かもしれません」
「ん~?どうぞ?」
恥ずかしがってる場合ではない、こればかりは、千色の身体の為だ。
「後ろ、ゴムを嫌がるときはどうすれば・・・」
「やっぱり、嫌がるんだ!家の奥さんも嫌がる~やっぱり生がいいんかなぁ~。でも、ダメ。
わかってるだろうけど、中で出しちゃうとお腹に良くないじゃん?涙目おねだりにも耐えて。
俺も最近は奥さんのダメージが低い方法にしてるから使うよ、ゴム。
アレルギーとかも心配してるから、そういう方面も配慮して、俺のサイズにあったヤツ使ってるし・・・」
「あ、あの、説明はゆっくりめで、品名とか、メーカーは?」
慌ててメモしだした私に、佐倉医師は、笑いつつ、困った大人のお兄さんよろしくレクチャーをくれた。
神父を探し会いに行く相談は、ちょっと頭から抜けていた。
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