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”-1~+1” 王子の最愛の人々 ‐24
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健は、使わないと、すぐに、下のお口がきゅっと閉じてしまう質らしく。
〇ヶ月ぶりとかになると、とっても、手間のかかる、愛おしい器を持ってる。
しかしながら感度はとってもいいとなると・・・・・・さ?
後ろだけで、イけちゃうし、ドライとかもしちゃうし。
慣らしてる最中に、お一人様で、お先にってパターンも結構な遭遇率で。
どっちかって言うと、遅めな俺が、置いていかれるって時も、
何度目かの健のタイミングと合わせるから、大概は、ま、上手く行ってるけどね。
一回か、一回なのか、今夜のチャンスは。
でも、我慢させて体力使わせるのも可哀想なこの痩身振り。
温めたローションたっぷりで、健のぎゅうぎゅうな、お口を、そっと撫でて。
指先をほんの少し沈めてみて、あれれ?って思った。
なんか、行けそうな感じにナカがしっとりしてない?
「も、来て・・・ゼリぃ、い、れた・・・のっ」
こ、こんなお支度まで、するなんて!
仕込んでる絵を想像するだけで、俺のムスコは大喜びです、奥さん!
おかげさまで、中は結構いい感じなんだけど、問題はお口のおちょぼ口状態で。
痛い思いをさせたくないんだよね、これ、健と初夜から守ってる俺のささやかなポリシー。
でもな・・・やっぱり繋がりたいんだ。
この葛藤、わかる?すっごい切ないの。
「お願い、はや・・・く!!日、づけ、かわっちゃ・・・うっ!!」
「も~、おバカさんな、嫁猫ちゃん!」
ゴムつきのムスコくんに、これでもかってローションを秒速で纏い
ものすごく狭い隘路を一気に押し入って。
健の背が今日一の反り具合を見せ、悲鳴が喉を突き。
その凄まじい締め付けに、一気に弾ける俺の欲望。
たまらん、おねだりで、俺を受け入れちゃった健。
なんでも思い通りに出来る、静さんの素質は、
もしかして、健にも、しっかり受け継がれちゃったのかもと。
俺よりも派手にイった、健が、意識をブラックアウトさせるとき、思った。
◇◇◇◇◇
月曜夜に、ささやかに励んだ俺達は、たまった愛を溶かすように
新年度授業が始まる前夜まで、それはそれは濃密な二人のときを過ごした。
なので、取れる栄養と食事量が増した筈の健は、
摂取スピードと代謝スピードがトントンで。思ったほど、体のラインを変えられないままだ。
やっと、一緒に普通に買い物に行けるようになった、商店街。
面々にお礼方々、お得な品をゲットしていたわけだが、
都度都度、健ちゃんをもっと労わってあげなさいと、叱られた。
俺は、界隈に住んで3度目の春を迎えた新参者で
俺達は同性同士のカップルなのに、この人達はとても暖かい。
まあ、「二人ともイケメンなのにもったいない、国は少子化になっても仕方ない」
なんて、辛口発言も、間々あるのは、ご愛嬌と思っている。
八百正のお婆ちゃんが小松米穀店のお婆ちゃんとタッグを組んで
糠床のピンチを救済してくれたことを、健は、すごく感謝して頭を下げた。
「明日は、大学も始まるじゃろうが、お祖母ちゃんの月命日じゃね。
なんか好物を差し上げたいが、家の店にあるかね?」
「祖母は、苺が好きでした。小粒なのでいいのですが、ありますか?」
お婆ちゃんは地雷を踏んだんじゃと、慌てて見た健の顔は寂しそうでも穏やかで。
甘いとっときがあるからって、選んでくれている曲がった小さい背を、
そっと支える健の優しい仕草に、内心、ほっと胸を撫で下ろした。
明朝、起き抜けの健が、糠漬けの野菜数種盛りと、瑞々しい苺を祭壇に備えるのも
ちょっと清々しい美しさを湛える空気を感じ、感動した。
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