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”4” 眠る、猫 ‐1
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Side 健
深く深く、落ちてった暗闇の底には、ベットがある
なんだか、すごく懐かしい
だって、僕は、そこが大好きだったから
お母さんの、枕があるんだ
お母さんと、一緒に眠ってた時に、くるんって、して眠りなさいって
かけてくれた、柔らかい薄い綿毛布もあるんだ
ふふふ
お布団も、ふかふかで
健くん、ケホケホ出ちゃうから、お日様にいっぱい当てましたよ
って、お母さんが、敷いてくれたやつ
シーツも洗い立てで
さらさら、ほっぺにあたるし
「・・・お疲れ、健。いっぱい眠りな?」
僕の髪を、いっぱい、撫でてくれた、懐かしい声
「眠ってれば、忘れちゃえるよ?、嫌なことも、良いことも、ぜーんぶ」
そうか、そうだよね
忘れちゃえるんだ・・・・・・
なんでかな、涙が、とまらない・・・・・・
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