アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
オマエら何なの?
-
穏やかな空気が、俺達の間を流れる。
しかしそれは、奏の一言で簡単に破られた。
『謝られただけじゃ、りっちゃんの気は済んでも、ボクの気は済まないよ』
奏は、少し拗ねたようにそっぽを向く。
いや、まぁ、正論っちゃ、正論だよな。
謝罪は俺の自己満に過ぎなくて、奏の気持ちは考慮されてないようなもので。
俺が奏の立場でも、きっとそう言うのだろう。
でもさ、なんか・・・。
俺は、なんか引っかかる感じを抑え、じゃあ、どうしたらいい?と訊いた。
訊かねばよかった、などと思っても遅かった。
『りっちゃんから、ボクのほっぺにチューして?』
「は、はぁ〜〜〜⁉」
なんでそうなるんだよっ!
さっきの言葉を訂正、いや、断定しよう。
俺は絶対疲れてるっ!
疲労って怖ェー。
正常な判断が出来なくなる。
優しくしてやりたいなんて、やっぱ疲れからくる気の迷いなんだよっ!
俺は、するわけねェだろそんなこと!、と奏を突き飛ばした。
抵抗しなかった奏は、思いのほか派手にソファから転げ落ちる。
テーブルに手をつき、ゆらりと起き上がった奏の目には、光が無い。
『してくれないと、長谷川さんの寝込み、襲っちゃうから。』
「はぁ?」
ど、どういう状況だよ!それはっ!
なんで奏にキスしないと雪里が襲われるんだよっ?
訳が分からない!
つーかその場合、俺は雪里の生命の危機を心配すべきなのか?
それとも、貞操の危機を心配すべきなのか?
・・・前者であることを祈ろう。
いや、絶対前者だ。
そうじゃなきゃダメだろっ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 124