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誰に何て言われようと。
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工場の窓からオレンジ色の光が差す。
女子高生達が帰る後ろ姿を、
ボクは全裸で床に横たえながら、乱れた呼吸で見つめる。
そんなボクに、八尋くんは自分のパーカーを掛ける。
彼は、すっ、とボクの真横に座り、
投げ散らかされたボクの服を畳み始めた。
ボクは、"なんで?"と、問いかけた。
なんで酷いことするの?
なんで優しくするの? と。
八尋くんは、目を細めて、
"大切なモノを奪われた仕返し"、と、
笑った。
ボクは悟った。
八尋くんは、あの騒動のことを言っているのだと。
父の暴走を、許していないということを。
でも、ボクは八尋くんを怒らなかった。
怒れなかった。
だって、ボクが八尋くんに関わらなければ、八尋くんは父に殴られることも、親族に施設から連れ戻されることも、なかったのだから。
これは、ボクが八尋くんの幸せを壊した、代償。
仕方のない、ことなのだ。
ボクはゆっくりと起き上がり、畳まれた服を着た。
そしてユラユラと揺れながら、立ち上がり、出入り口へと向かった。
背後から、"明日も来てね?"と八尋くんの声が聞こえた。
ボクは振り返り、ゆっくりと、頷いた。
翌日から、ボクの生活は、一変した。
学校で、ボクをいじめる人がいなくなった。
担任も、普通になった。
ただ、ボクに関わろうとする人も、いなくなった。
ボクは普通に登校し、普通に授業を受け、普通に給食を食べ、また普通に授業を受けた。
そして、放課後、帰宅する前の数時間、あの廃工場で過ごした。
工場でのボクは、まさしく"人形"だった。
望まれたことを拒否することなくこなしていった。
大勢に囲まれる中で自慰したり、
玩具を使って性実験されたり、
とにかく様々なことをした。
"プレイ"と名のつくことは、一通りやった。
相手をするのは女子高生だけじゃない。
口臭が気になるおばさんに、
エッチに興味を持ち始めた同級生、
男の人の世話もした。
犬にイかされたこともある。
八尋くんは、そんなボクを目を細めながら見つめていた。
そして、やりっぱなしで帰って行く人々の代わりに、事後処理をした。
帰り際のボクに彼は必ず、
"明日も来てね?"と告げる。
ボクは頷き、何事もなかったように家に帰る。
そんな生活を、3年間続けた。
その間、八尋くんが中学生になったり、ボクが相手をした人達の中でいざこざが起こったりしたけれど、
ボクは何も変わらなかった。
ただ昼間に"普通の小学生"を演じ、
放課後"性奴隷"に徹した。
それがボクの"日常"だった。
父はボクの変化に気付かなかったし、ボクも言わなかった。
面倒なことになるだけだから。
そしてボクは、小学校卒業と共に、
社会から、離脱した。
プツリと糸が、切れたように。
?奏side? END
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