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たまには、な。
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?雪里side?
神様、オレが一体何をしたというのでしょう?
12月19日に、オレに、
バイトが24日に入っていることを知らせるなんて・・・。
『仕方ないだろ。
人手不足なんだから。』
自分の机に頬杖をし、律がオレの顔を見る。
絶望で頭を抱えてるオレにとって、
律のこの言葉は凶器だ。
事実とは、ときに人を殺めたりするんだぞ、律。
オレは、律と2人っきりでクリスマスを過ごせないことの悲しみから、立ち直った。
こうなったら、24日、スゲー楽しい日にしちゃるっ!
と、色々プランを考えていた矢先、
バイト先から衝撃発表があった。
"24日、バイト入って"、と。
オレは全力で拒否した。
ただでさえ、予定が狂ったのに、それはない!と。
しかも、19日になって!
あり得ないぞっ!
でも、オレに彼女がいないことを理由に、バイトの先輩から押し付けられてしまった。
いや、彼女と過ごすより大事な用事だから!
オレの嫁とオレの義理の弟と過ごすんだよ???
彼女とか、そんなんより価値があるんだっ!
でも、結局、抗議は受け入れてもらえず、
本日、20日、律にドタキャンという形で伝えねば、ならなかったのだ・・・。
しかも、学校で。
こんな時に、勉強したくありましぇん・・・。
オレは、"そうだけどさぁ?"、と、
律の肩に前からもたれかかる。
律は、"はいはい"と適当な慰めの言葉をかける。
一見、損罪な扱いを受けているようだが、律なりのオレへの愛情表現だ。
律、シャイボーイだから。
「この埋め合わせは、絶対するから・・・」
『いや、俺は別にいい。
奏には、してやって欲しいけど。』
オレの肩を押し返しながら、律はキッパリあっさり言いやがる。
オレは!
律と!
2人で過ごしたいんだっ!
"この分からずや!"と律の両ほっぺをつねってやる。
律は、"何するんだ"と、
眉間にシワを寄せながら、はふはふ口を動かす。
あぁもうっ!
このままチューちゃうぞ!
このヤローっ!
・・・したら多分、血祭りに上げられるけど。
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