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現状 1
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その声に耳を傾ければ
存在に心を奪われれば
たちまち引きずり込まれてしまうだろう
目を覚ますと水に浮いていた。
目に映るのは灰色の空。
いや、空ではなかった、灰色の天井だ。
これもいつもの景色。
何も変わらない、いつも同じだ。
そう、いつもいつもいつもいつも。
もうどの位青空を見ていないだろうか。
思い出せない。
ゆっくりと体を起こす。
自分の長い髪が水面にゆらゆらと揺れていた。
しばらくぼうっと見ていたが、重い扉がギィと開く音で我に返った。
いつものように深く底へと潜る。
そこには大きな岩があるが、身を隠せるほど大きくはなく、体が半分ほど隠れるくらいだ。
そこへ泳いでいき、入ってきた相手を見る。
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