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落胆
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小さく溜息をつくと、サーナが「はぁ、仕方ないだろうが。ルーシャにでも相手にしてもらえ。あの閉じ込められてた水槽よりは良いだろ」と、俺を見て言う。
その言葉に一瞬ルーシャが眉をひそめたが、すぐにすました顔で「はい。お任せ下さい」としっかりとした声で答えていた。
サーナに対しては礼儀正しいルーシャに感心していると、外からサーナを呼ぶ声が聞こえてきた。
「サーナ様! そろそろお時間です!」
部下だろうその声に返事をすると、「じゃあ、またな」と、軽く手を上げて去って行った。
その背中を見ながらルーシャに話しかける。
「サーナは優しいのか優しくないのかよく分からない。面倒な俺のことなど海に放り出してしまえばいいのに」
「サーナ様は優しいんだ。しっかり感謝しろよ」
そう言って鼻で笑うルーシャが少し気に障ったので、「ルーシャはしっかり俺の相手をしろ」と言っておいた。
その後思い切り池に落とされた。
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