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体調不良 1
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目が少し潤んでいるようだ。
じっと見つめられてどうしたらいいのか。
「水持ってくるから、少し待っててくれ」
手を引こうとすると、何故か強い力で引っ張られ、体が傾く。
「……っ!」
あ、危ない。
もう少しでルーシャの顔に頭突きするところだった。
すんでのところで踏ん張り、顔の横に手を付く程度ですんだ。
下からじっと見つめられ、どうしたものかと思っていると首に手を回された。
ますますどうすればいいか分からない。
「なぁ、お前冷たくて気持ちいいからちょっとじっとしてて」
「水は?」
「いらない。寝る」
戸惑う暇も無く強引に隣へ寝させられ、抱きしめられた。
手を回されて、冷たさを求めるように額が胸元へと寄せられる。
思いのほか強い力に抜け出すことは諦めて、早く寝られるようにと頭を何度か撫でた。
ぴょんぴょんと跳ねた髪は思っていたより柔らかい。
そうしているとすぅすぅと寝息が聞こえ始めた。
どうやらもう寝てしまったようだ。
そんなに疲れていたのだろうか。
段々と暗くなってくる室内にこれはもう俺も一緒に寝るしかないか、とあきらめて目を閉じた。
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