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汚れた想い .1
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那雪side
翌日。
ふとあの先輩に会える気がして初めて出会った桜並木の体育館裏に足を運んだ。
当たり前だけど先輩どころか人一人に会うこともなくて。
「…あれ、この生徒手帳…」
花びらに埋もれていた生徒手帳を手に取ると、昨日出会った先輩の手帳だった。
「雨宮…桜か」
サラサラの少し長い金髪から見えた白い肌とくりっとした猫目。
名前の通りの桜色の唇。
(ヤバイ…
俺のものにしたい)
あの細い身体を押さえつけて、キスしたらどうなんだろう。
大きな瞳から涙を流して顔を快楽で蕩けさせて。
大好きで、大好きでとても憎い…あの人に似た顔を、快楽で染め上げて…
柔らかな首筋に、俺のシルシをつけてやりたい。
「とりあえず…渡しに行くか」
身体の奥底に燻った欲望を静めながら、俺は二年の教室に足を運んだ。
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