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照れ
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「立て。」
「っ……」
立たせようと手を伸ばすと、ユーリはぎゅ、と目を閉じた。
アーサーは深いため息を吐き優しくユーリの頭を撫でる。
「………叩いたりしない………とりあえず立て。」
「……………」
「…汚れてるな。」
アーサーはユーリの手を引き、頬に付いた土を落としてやった。
「……あ…の……ご、ごめん…なさい……汚して……、おれ…」
「…いい、私が来るまで楽しくやっていたのだろう?むしろ邪魔をした。すまなかったな……。」
「…!…い、いえ…!あの……」
「…まぁいい…もう種を埋め終わったなら昼食にするぞ。」
「…ぁ………ごはん…!」
アーサーは頷くと、キラキラと目を輝かせるユーリの手を握ったまま歩き出す。
「…お前は本当に食べ物が好きだな。」
ユーリは一瞬きょとんとした後、アーサーに笑いかけた。
「だいすきです…!!」
「…、……………」
『食事が』というのはわかっている。
わかっているのだが、アーサーは顔を伏せずにはいられなかった。
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