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夢
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人形のように静かに眠るユーリの頭を撫でる。
微かに緩む口元が、アーサーを何とも言えない気持ちにさせた。
「……………婚約者がいようと………私は……」
ユーリの額に触れるだけのキスを落とす。
明日、エイダが来る。
あれはとても嫉妬深い女だ。
ユーリには悪いが、エイダには奴隷だということを説明しなければならなくなるだろう。
本当は傷つけたくない。
もっと優しくしたい。
朝はゆっくり起きて、ユーリの大好きな出来たてのフランスパンを満足いくまで食べさせる。
昼は外でランチか、中で絵本をよんでやるのもいいだろう。
夜はユーリの知らない料理を出して驚かせ、風呂では身体を洗ってやって。
そしてユーリが眠るまで見守る。
してやりたかったことはたくさんあった。
「……エイダが帰ったら…ゆっくりな……」
アーサーはもう一度ユーリにキスをすると、ベッドサイドのランプを消した。
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