アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
計略その4
-
静かな部屋に蝶番の軋む音が響く。
「ユーリ、アーサー様がお帰りになられたわ。」
部屋に入ってきたアリアを振り返り、ユーリは慌てて立ち上がった。
「あ…おれ……おむかえ……」
「!、ちょちょちょ…!今出て行ったら折角仮病した意味がないわよ…!」
アリアはユーリの手を取るとそのままベッドの前まで連れて行く。
「…け…びょ……?」
「あ、あのね…仮病って言うのは……って…と、とにかく、パーティーまでここで大人しく待っていて?お花はそこで渡せばいいわ。」
「…わ、わかりました……」
「よし。私はパーティーの準備に行かなくちゃいけないから…もしアーサー様がいらっしゃっても具合の悪いフリをするの。いい?」
「………は、はい……」
アリアは頷き、ユーリの頭を撫でると部屋を出て行った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
102 / 207