アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
買い戻し (sideアーサー
-
私が売り飛ばそうとした役立たずの奴隷は
愛らしい少年だった。
「アーサー様、こちらが奴隷の仕事内容と仕事量一覧です。働きの悪いものが下に。お目をお通し下さいませ。」
メイドは書類を置き、事務的に話をすると、出て行った。
書類に一通り目を通す。
……やはり150番が断トツで働けていない。
アーサーはペンを取り出し、書類にサインをいれた。
【150番売却許可】 Arthur,Vincent.
前々から決まっていたことだ。
どうせ痩せ細った見るに耐えない醜いやつに違いない。
使い道がないなら売るしかない。
奴隷なんだから。
私は何を勘違いしていたのだろう。
少し痩せてはいるが、全然醜くないし、むしろ可愛らしい。
抑えていた顎を撫でると、くすぐったそうに 身をくねらせ破顔した。
「……ふ……ん……ふふふ……ぁ……ん…」
「…………………………。」
無性にわしゃわしゃしたくなったが商人の手前、抑えることにした。
ユーリで遊ぶアーサーに、商人は恐る恐る近寄り、声をかける。
「…ヴィンセント卿…そいつは連れて行ってもよろしいですか?」
アーサーは商人に向き直り言った。
「………いや…悪いが取り引きは無しだ。こいつは売らない。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 207