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行方不明3
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「…………見つかりませんでした……」
「こちらも……」
「…別棟や離れも捜しましたが……その…」
次々と報告をされていくが、どれも具体的な成果はなかった。
アーサーの苛立ちはおさまらない。
「街の方はどうだ。行ったのか。」
「まだ北の方の捜索が終わっておりませんが…ユーリの体力を考えるとおそらくそこまで歩いて行くのは……」
「クソッ……!」
戸惑う使用人たちの間をかき分け、エイダが割行ってきた。
「まだやっていたの?もういいじゃない、アーサー…」
「良くない…!あの子は…ユーリは…………」
少し声を荒げたアーサーに、エイダは少し後ずさる。
「…き、きっと逃げたのよ…どこへかは知らないけれど…これだけ探して見つからないのよ…?」
「……………」
「…そろそろ夕飯にしましょ…?今夜はもう諦めた方がいいわ…」
「明日じゃ遅いだろう…!!……、…悪いが腹が減っているなら一人で先に食べていてくれないか…」
「………、………なによ…あんな……奴隷……」
「………………………」
エイダの呟きは何かをブツブツと思念するアーサーには聞こえなかった。
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