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信頼関係
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「食べなさい。」
声とともに差し出されたパンと水を受け取り、ユーリは一旦それを膝の上に乗せた。
「…な、なんで…おれは…ここに……?」
「…さぁ?」
「ぁ…、…アーサーさまの…命令…ですか……?」
勝手に声が震える。
メイドは一瞬だけ目を細め、格子の方へ向きなおった。
「そうよ」
サァ、と血の気が引く感覚がした。
(きっと、おれが、なにかやってしまったんだ)
こんな地下の牢屋に入れられるほど悪いことをしでかしてしまったのだろうか
しかも、自分では全く気がつかずに
「…ど、どうして………おれは…何をしてしまったんですか……」
「知らないわ。自分で考えなさい。」
メイドはフイ、と背中を向け、出て行ってしまった。
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